【宝塚記念】マンボ好調期の出来戻った
「宝塚記念・G1」(29日、阪神)
耳をピンと前に向けて、軽やかに駆けだした。メイショウマンボが27日の栗東CWに登場したのは日が高くなった午前7時45分。当初は1周を予定していたが、直前の並足の感触でさらに半周を追加。集中力に富み、追い切り後はさらに柔らかみを増している身のこなしに今村助手は絶好の感触をつかむ。
「できるだけ軽めにとの指示でしたが、(この日の感じなら)動かしておいた方がいいだろうということになりました。落ち着いていますね。状態はものすごくいいです」
7着と崩れた今季初戦の大阪杯からガラリ一変し、内々の窮屈なスペースから2着まで押し上げたヴィクトリアマイルから約1カ月半。牝馬G1・3勝馬がいよいよピークの状態へと近づいてきた。カイ食いも旺盛。26日の調教後の計測で馬体重は500キロ。陣営によると1週前は510キロあったというだけに、決戦へ向けて着々と絞り込んでいる格好だ。
飯田祐師は「これで輸送して490キロ。理想的な体で出せる。G1を連勝した当時と変わらないくらいになってきた」と順調さに胸を張る。一線級の牡馬を打倒し4つ目のビッグタイトル獲得へ、臨戦態勢が整ってきた。