【宝塚記念】バリアシオン末脚不発7着

 「宝塚記念・G1」(29日、阪神)

 銀メダルどころか、掲示板にすら載ることができなかった。ファン投票2位、レースでも2番人気に推されたウインバリアシオンは後方待機から末脚勝負にかけたが、直線での反応が鈍く0秒9差の7着。これまで2着が4度あるG1への8度目の挑戦でも“悲願”はかなわなかった。

 思わぬ結果に松永昌師は肩を落とす。「3コーナーでは手が動いていたし、ここの馬場が向かないのかも。一昨年もこういう負け方だったからね」。12年宝塚記念は0秒8差の4着。阪神の急坂コースでは、この馬本来のはじけっぷりが見られないことを指揮官は敗因に挙げる。また岩田は「(水分を含んだ)馬場を気にして走りにくそうだった。折り合いはついていたし、結果論だけど(前々へ)出して行っても良かった」と自らを責めた。

 「このあとはしっかり休ませて、また秋だね」とトレーナー。重賞勝ちのある東京、中山で行われるG1で、是が非でも初Vを成し遂げるつもりだ。

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