【ラジオN賞】ワダチ1秒5も突き放す
「ラジオNIKKEI賞・G3」(6日、福島)
重賞初制覇を狙うショウナンワダチは2日、美浦Wで追われ、大差先着を決めた。心身ともに充実一途。56キロのトップハンデを背負うが、地力の高さで克服して見せる。クラリティシチーは美浦Wで併走遅れも、活気十分の動きで状態に不安はない。
夏の福島で完全燃焼だ。ショウナンワダチが美浦Wで実戦を想定した追い切りを敢行。併せたロジモン(3歳未勝利)を切って捨てた。約6馬身追走から直線では外へ。あっさりかわすと一気にリードを広げた。5F64秒7‐35秒7‐12秒0を計時し、フィニッシュでは1秒5も突き放した。
大竹師は「先週に続いていい動きだったね。前走でピークに仕上げたが、まともに走っていないからダメージどころか元気いっぱい。最近は精神的にどっしりして、余計なことをしない」と心身両面の充実をアピールする。
NHKマイルC(10着)は不完全燃焼の競馬に終わった。後方待機から直線勝負。しかし、前の馬が横一線になって壁となり、抜け出すスペースが全くない。外狙いから最後は内に進路を切り替えたが、エンジンがかかったところがゴール。ストレスばかりが残った。
大竹師は「2、3着馬は迷わずインを選んだ。同じところを通って来たら、かなり際どかったはず。あの経験で底力がついてくれれば。欲求不満を解消したい。心配?ハンデ頭が勝っていないこと」と不安材料を挙げながらも自信の口ぶりだ。
北村宏は前走の騎乗に関して反省しきり。「先週、久しぶりに乗って素軽くなったと感じた。きょうも上手に手前を変えて、スムーズに加速した。少しずつ課題をクリアしている。小回りはこなせると思う。スタートさえ決まれば」と手応え十分に初タイトル奪取を誓う。