【ラジオN賞】ラリングクライ急成長
「ラジオNIKKEI賞・G3」(6日、福島)
出走態勢は万全だ。2連勝中のラリングクライが3日、美浦Wで最終リハを行い、しまいまでしっかりと脚を伸ばした。近7年で6頭を出走させ、07年ロックドゥカンブ、12年ファイナルフォームが勝利を挙げるなど、2勝、2着1回、3着1回。厩舎にとっても相性のいい舞台で、ハーツクライ産駒の大物が3連勝で重賞初制覇を狙う。
2連勝中の勢いに乗り、ハーツクライ産駒の大物ラリングクライが初めて重賞へチャレンジする。
最終デモは美浦Wで単走。軽快な動きで、4F53秒6‐37秒9‐12秒6をマークした。「きょうはサラッとやった。思ったより時計が速くなったが、動きは良く、いい状態でレースへ向かえる」と橋本助手は目を細める。
デビュー前は折り合い面に課題を残していたが、レースを使うごとに学習能力を発揮。「勝った2戦は折り合いもスムーズだった」と成長ぶりをはっきり感じ取る。ここまで全て違う競馬場で3戦2勝と好走してきたことも、精神面での成長を物語っている。初めての福島コースに関しても「輸送は問題なく、(福島と似たコース形態の)中山1800メートルで未勝利を勝った内容から問題はない」と不安の色はない。
堀厩舎にとっても相性のいいレースだ。近7年で6頭が出走し、07年ロックドゥカンブ、12年ファイナルフォームで2勝。10年クォークスターが2着、09年ストロングリターンが3着。「過去に好走した先輩たちと比べても、遜色のない能力を持っている」と高い評価を与える。一気に相手は強化されるが、素質の良さでは一歩も引けを取っていない。実りの秋へ、まずはタイトルをゲットといく。