【プロキオンS】ウォーリア態勢万全
「プロキオンS」(13日、中京)
ベストウォーリアは9日、栗東坂路でハードなスパーリングを行い、豪快に先着した。2度目の重賞Vへ向けて態勢は万全だ。目下2連勝中のキョウワダッフィーも同坂路で鋭い動きを披露。好調ぶりをアピールした。
9日の栗東トレセンは蒸し暑く、馬場開場の午前5時に既に25度。しかし、石坂師は愛馬を栗東坂路で手加減せずに鍛え込んだ。
ベストウォーリアは七夕賞に出走するニューダイナスティ(5歳オープン)と併走追い。中腹からの追い比べは実戦並みの大迫力だった。
びっしりと手綱をしごかれ、ラスト力強く伸びたベストウォーリアが僚馬に1馬身先着。4F51秒4‐37秒4‐12秒6と重賞を狙うにふさわしい好タイムが出た。
石坂師は「いくら暑くても、追い切りをセーブせんといかんようでは、大きなレースは狙えませんよ。良かったんじゃあないですか。はい、タイムも動きも」と満足そうに総括した。
手綱を握った井上助手も「最近は併走でよく遅れていたんですが、けさはそんな感じもなく動いてくれました。これならレースでもはじけてくれるでしょう」とこちらも笑顔だ。
前走のアハルテケSは1番人気に推されながら、首差惜敗に終わっている。石坂師の評価は「目標にされたからね。負けたから内容には満足していません」と今度は厳しい顔で振り返った。
最後には「賞金加算なんてことは考えていません。この一戦にかけているんですから…」と締めた。目標は2着以内などではなく、“必勝”の心意気で全力投球だ。