【七夕賞】ダイワファルコン躍動感満点
「七夕賞」(13日、福島)
上原厩舎の福島巧者2騎が9日、美浦Wで力強い動きを披露した。今回と同じ舞台の福島記念を2勝しているダイワファルコンは躍動感満点の走り。3カ月ぶりでも仕上がりに不安はない。昨年の覇者マイネルラクリマも好調をアピール。昨年の福島記念に続く“ワンツー決着”へ陣営のムードは高まっている。
本番を待ちきれないかのように、元気良く前へ前へ突き進んでいく。四肢を目いっぱいに伸ばし、ウッドチップを豪快に蹴り上げた。今回と同じ福島芝2000メートルの福島記念で12、13年と連覇を決めているダイワファルコン。当地3つ目の重賞奪取へ、仕上がりは万全だ。
美浦Wでの単走追い。序盤はリズム良く進み、直線は軽く前進を促した程度で鋭い伸びを披露。水分を含み時計のかかる馬場コンディションで、楽々と5F66秒4‐38秒3‐12秒7をマークした。「いつも当該週には時計を出している。予定通りの内容。(いい頃と比べて)遜色ないね」と上原師は3カ月ぶりでも出来の良さを保証する。
心身ともリフレッシュした姿が頼もしい。ダービー卿CT(12着)後は、無理せず放牧へ。この日はフワッとする面を見せることなく、抜群の集中力を発揮。「しまいまで真面目に走っていた。幸いまだ暑くもなっていないから」とトレーナーは語る。2年前はエプソムCから中3週で参戦して9着。ローテが異なる今回は、好結果を期待できる。
斤量は僚馬マイネルラクリマと同じトップハンデの58キロ。「1キロ違うだけでスタートや、スッと動きたい場面で差が出る」とやや慎重さをのぞかせたが、昨年の福島記念は57・5キロでレコードV。馬格があり、斤量泣きするタイプではない。「仮に馬場が悪くなっても対応できる」。天候不問のコース巧者が、きっちりタイトルを射止める。