【JDダービー】カゼノコ新ダート王だ

 「ジャパンダートダービー・交流G1」(9日、大井)

 南関東牡馬クラシック3冠に挑んだハッピースプリントはハナ差2着‐。JRA所属のカゼノコが後方から直線一気に伸び、3冠が目前だったハッピースプリントをハナだけ差し切り、重賞初挑戦でいきなりJpn1を制覇した。3着には半馬身差でJRAのフィールザスマートが続いた。

 JRA所属馬の意地が、地方競馬の夢を打ち砕いた。2番人気のカゼノコが、1番人気のハッピースプリントをゴール寸前で捕らえ、世代ダート王の称号を強奪した。

 スタートで不利を受けた鞍上の秋山は「腹をくくって」と最後尾からの巻き返し誓った。カゼノコは向正面から仕掛けると大外を回って進出。4角では7番手だったが、直線に入るとギアを上げて、粘り込むハッピーを一気に差し切った。

 秋山は「これから、もっと強くなりますから」と相棒を称賛。カゼノコは今回がオープン2戦目。「トントンとここまで来てしまったので、現時点では今後のことは未定です」と野中師。追えば追うだけ伸びる砂上界の新スターに、今後は一層の注目が集まる。

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