【函館記念】グランデッツァ秋へ弾みだ
「函館記念」(20日、函館)
実りの秋へつなげるためにも、ここできっちりと結果を残したいところだ。未完の大器グランデッツァが北の大地で輝きを放つ。
一昨年のクラシックをにぎわせた素質馬が、屈腱炎による戦線離脱から大復活。2走前の都大路Sを驚異の日本レコードで圧勝した。前走の安田記念は見せ場がなく11着に終わったが、水が浮くほどの不良馬場。全くの参考外だろう。「この馬がこなせるような馬場じゃなかった。今回は仕切り直しのつもり」と平田師は力を込める。
仕上がりも万全だ。1週前の13日は栗東坂路で4F50秒9‐36秒9‐12秒5の好時計をマーク。その後、11日に函館入りした。「左前が屈腱炎になった馬だし、ギリギリまで(前脚に負担のかかりにくい)坂路を使いたかった」と話した指揮官は「普通にやってこれだけの時計が出たように、ここまでは順調」納得の表情でうなずく。
函館は初めてだが、初V、札幌2歳S制覇が示す通り、洋芝の適性は十分だ。「秋にバタバタしないように、何とかここでいい競馬をして、賞金を加算したいね」。さらなる高みを見据えるだけに、この一戦は落とせない。