【函館記念】タイシ悲願Vへ抜群気配
「函館記念・G3」(20日、函館)
悲願のVへ抜群の気配を保つ。16日、函館Wで単走のアドマイヤタイシ。向正面~3角で他馬に絡まれる誤算が生じても動じることなく、経験豊富な7歳馬らしく堂々と自分のペースを刻んで行く。直線では鞍上のムチに応えて一気にギアチェンジ。豪快に伸びて5F68秒2‐38秒6‐12秒3でフィニッシュした。
「順調ですね」と見守った橋田師は、短い言葉で好調キープを約束。昨年のエプソムC(10着)後は脚部不安で11カ月の休養を余儀なくされた。今回が叩き3走目。「使いながら良くなっている。脚元もすっかりいい感じだね」と仕上がりに自信をのぞかせた。
これまで重賞2着は数えること6回。うち4戦が勝ち馬とタイム差なしだ。前走の鳴尾記念も鼻差で、いつタイトルを獲得してもおかしくない状況だ。「前走も乗り役は(勝ち馬より)前にいるんだけどね。いつも、いくらも負けていない。小回りも器用にこなすから、何とかできれば」。今回こそは勝利の女神を振り向かせたい。