【バーデンバーデンC】リュウジンV
「バーデンバーデンC」(20日、福島)
3番人気のマヤノリュウジンが大外一気を決め、約1年4カ月ぶりの勝利を手にした。
道中は後方13番手を追走。そこから徐々に加速し、直線は迷わず外ラチ沿いまで一気に持ち出すと、勢いのついた末脚はもう止まらない。メンバー最速の上がり3F33秒8の豪脚で鮮やかな“ごぼう抜き”を決めた。
「やはり力がある。難しい馬だが、気分よく走れば力は上だからね」。会心の勝利に横山典の顔には思わず笑みがこぼれる。昨秋のスプリンターズSでは0秒1差3着に好走した実績馬。近走は結果を出せていなかったが、初コンビの名手が能力を余すことなく、きっちりと引き出した。
「いったん放牧へ出して、次走はキーンランドC(8月31日・札幌)の予定です」と鹿戸助手。みちのくで勢いを取り戻した7歳馬が、北都での重賞タイトル奪取を狙う。