【クイーンS】フィーユ初タイトルへ

 「クイーンS・G3」(8月3日、札幌)

 30日の函館Wで繰り広げられた僚馬ディアデラマドレ(4歳オープン)との最終デモで、キャトルフィーユが文句なしの気配を漂わせた。

 追い切り前、角馬場で低いバーを跳ばし、トモをしっかりと動かしてからWへ。道中は淡々とマドレを追走。4角手前で一気に差を詰めると、直線では馬体を重ねての追い比べに持ち込む。ゴールラインでは併入となったが、勢いでは明らかに上回っていた。5F69秒1‐39秒7‐12秒6と時計的にも申し分なく、初タイトルをゲットする態勢は整った。

 「しっかりと最後まで動かしましたが、いい動きでした。落ち着きもある。いい状態で向かえます」と辻野助手は胸を張る。前走後は早くからここを目標にしてきただけに、仕上げに抜かりはない。

 ここまで重賞2着3回。「前走のG1(ヴィクトリアマイル)でも遜色のない内容で5着。小回りだから、前に行けるのは武器になるでしょう。ここで一つ、タイトルを獲って秋につなげたい」。出来良し、舞台良し。最大の好機が訪れた。惜敗続きに終止符を打つ。

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