【レパードS】スピナッチ兄に続くワ
「レパードS・G3」(10日、新潟)
スピナッチが重賞初Vを狙う。今年、ダート路線に転向してからは4戦3勝。前走は古馬を相手に圧勝した。持ち味の自在性を武器にタイトル奪取を目指す。
ダートで素質を開花させたスピナッチ。2歳時は芝で5戦して未勝利だったが、3歳になってダートに活路を求めた。すると初勝利を契機に4戦3勝と完全に軌道に乗った。高野師は「芝でも(デビュー3戦目に)ワンアンドオンリーの2着があったんですが、ピッチ走法でやや硬めの走り。やっぱりダートという感じでしたね」とうなずく。
“血の宿命”だ。昨年の覇者・半兄インカンテーションを含み、兄、姉はダートで活躍している。「ダートでは、自在性がありますね。2勝目は追い込み、3勝目は好位からと、変幻自在に対応しますから」と手応えは十分だ。
前走後は短期放牧を挟み、ここを目標に帰厩。「正直、まだ息遣いがどうかという気はしますが、乗るたびに良くなっています」と感触は悪くない。2走前は6着に敗れたが「外枠で出して行って、終始、外を回る力任せの競馬。敗因は明確です」と前向きだ。
データも後押しする。前走は3馬身差の圧勝劇。過去5年全て古馬相手に1000万下を制した馬が、少なくとも1頭は馬券に絡んでいる。コンビを組む川須は「精神的に強いですし、どこからでも競馬ができます。ここでどれだけやれるか楽しみです」。兄妹制覇へ陣営のムードは高まっている。