【関屋記念】エスポジート重賞初Vだ
「関屋記念・G3」(17日、新潟)
関屋記念でミトラに騎乗するマリオ・エスポジート騎手(39)=イタリア=がJRA重賞初制覇を目指す。初コンビとなるが、調教に騎乗し、確かな手応えをつかんでいる。先週、2勝を挙げ、上昇気流に乗るイタリアンから目が離せない。
エスポジートが、重賞初Vを高らかに宣言した。ミトラの直前追い切りにはまたがらなかったものの、先週2度にわたって手綱を取り、手応えは十分の様子。「ゲート(練習)の中では赤ちゃんのようにおとなしかった。不安はない。チャンスは十分にあると思っているよ」と言い切った。
7月から短期免許で騎乗し、七夕賞(セイカプレスト=16着)に次ぐ2度目の重賞挑戦。母国で多くの大レースを経験したベテランでも、自然と胸は高鳴る。「(ミトラの)過去のビデオはレース当日の朝にしっかり見ようと思っている」と語り、続けて「僕も直線の長い競馬は大好きだし、福島より新潟の方が自分のパフォーマンスができる。楽しみだね」と武者震いだ。
福島開催では3勝止まりと、思うように勝ち星は伸びなかった。だが、新潟へ場所を移すと、剛腕ぶりを発揮。開幕2週目終了時点で、既に3勝をマークしている。徐々にエンジンは掛かってきた。
最近では日本の生活にも慣れ、オフには大好きな海を見に行くことが多いという。「海はとてもリラックスできていい。(関屋記念を)勝ったら、もちろん行くよ」。腕達者が越後で存在感を示す。