【札幌記念】ラブイズブーシェ気迫走
「札幌記念・G2」(24日、札幌)
函館記念に続く重賞連勝へ、ラブイズブーシェが21日、札幌ダートで気迫のこもった最終リハを敢行。文句なしの臨戦態勢を整えた。凱旋門賞への“壮行レース”となるゴールドシップ、ハープスターの両G1馬打倒へ、付け入る隙を狙って虎視たんたんだ。
重賞連勝を狙うラブイズブーシェが札幌ダートで躍動した。単走で行われた最終リハは6Fからスムーズに加速。直線半ば、鞍上の古川が気合付けの左ステッキを1発入れると、素早く反応。ラスト1Fは12秒0の鋭い伸びを見せた。
馬から降りた主戦は開口一番、「いいっすね。気候的に北海道が好きなんでしょう。今は調子がいいと、はっきり言える。無事にきてくれているのが何より」と、手綱から伝わってきた調子の良さに笑みがこぼれる。動きを見届けた柴田助手も「ダートは動かない馬だが、ビッシリやってもらった。前走の疲れはすぐに取れたし、さらに良くなっている。冬場は硬くなる馬だけど、今はそれがない。毛ヅヤがすごくいい」と、景気のいい言葉を連発する。
アオり気味にスタートして、いつもより後ろからの追走となった前走の函館記念。3角手前から進路を外へ切り替えると、まくり勝負に賭けた。直線、1番人気のグランデッツァをかわして先頭へ。ラスト1F12秒7を要しながらも、ダークシャドウの追撃を封じて重賞初Vを飾った。
“2強”ゴールドシップ、ハープスターはあくまでも10月の凱旋門賞が大目標。古川は「相手はグンと強くなるが、こっちはガチの勝負。順調の強み、自在性を生かしたい。トウケイヘイローがいるし、競馬は出たなりで。天気だけは持ってほしい」と虎視たんたん、付け入る隙を狙っている。