【札幌2歳S】ジョージ活気ある動き
「札幌2歳S・G3」(6日、札幌)
新種牡馬ハービンジャー産駒の素質馬スワーヴジョージが3日、札幌ダートで軽快な動きを披露した。パートナーの四位もぞっこんの逸材で、タイトル奪取に力が入っている。父の産駒はこれまで6頭が勝ち上がり、うち5頭が北海道シリーズでV。同馬も函館新馬戦Vで洋芝巧者ぶりを発揮しており、絶好の舞台でライバルたちを一蹴する。
無傷の重賞Vへ向け、新種牡馬ハービンジャー産駒のスワーヴジョージが札幌ダートで併せ馬を行った。
6F87秒0‐40秒9‐12秒7と控えめな時計だったが、併せたグランカマラード(2歳オープン)を突き放して2馬身先着。力感にあふれる動きを披露した。手綱を取った四位は「先週にしっかりと追って、きょうの感じも良かったね」と満足そうにうなずいた。
函館芝1800メートルの新馬戦を快勝したが、レース前は半信半疑だった。「ボーッとしている感じで、大丈夫かなと思った」と振り返る。ところが実戦ではまるで違った。勝負どころでスッと反応を示すと、2着に1馬身1/4差をつけての完勝劇。「あれで勝つのだから大したもの。物おじしない性格もいい」と評価する。
とはいえ、物足りない部分もある。「まだ全体的に重さがある。スッとハミを取って、スムーズな競馬ができないと、このレースは勝てない」と言う。ただ、それを乗り越えるだけの素質があると信じている。「その重さがパワーに変わりそうなタイプ。ディープスカイがそうだった。実戦でどんどん変わって行ったからね。大化けする可能性はあるよ」と、かつて主戦を務めた08年のダービー馬を比較対象にして説明する。それだけ期待の高さがうかがえるというものだ。
「奥の深い馬。レースが本当に楽しみ」と声を弾ませる。ダービー2勝の名手がほれ込む逸材が、北の大地でクラシック候補へ名乗りを上げる。