【セントライト記念】イスラ態勢万全

 「セントライト記念・G2」(21日、新潟)

 皐月賞馬のイスラボニータが始動戦を迎える。ダービー2着後は宮城県の山元トレセンで英気を養い、8月13日に美浦へ帰厩。「首さしがたくましくなり体に幅が出た。子どもっぽさが抜けて落ち着きも増したね」。青写真通りの成長ぶりに栗田博師は満足そうだ。

 4連勝で皐月賞を制覇。春2冠Vを目指した競馬の祭典では惜敗を喫したが、枠順のロスなどもありながら、一部でささやかれた距離不安説を吹き飛ばす強い内容だった。春に味わった悔しさは、秋に倍返しといきたい。

 1週前は蛯名を背に美浦Wで6F81秒4‐36秒9‐12秒3をマーク。「1週前なのである程度しっかりとやったが、とてもいい動き」と鞍上がうなずいたように、臨戦態勢には一点の曇りもない。

 東京巧者だけに今後は当然、02年シンボリクリスエス以来の3歳馬Vがかかる天皇賞・秋(11月2日・東京)も視野に入る。越後路でもクラシック覇者らしい走りを披露し、さらなる高みを目指す。

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