【ローズS】ヌーヴォ樫女王の力見せる

 「ローズS・G2」(21日、阪神)

 21日の阪神メーンは、3歳牝馬3冠の最終章となる秋華賞(10月19日・京都)への最重要ステップ。例年、春の牝馬クラシックからの直行組が優位に立っている。今年はオークス馬のヌーヴォレコルトが、底力をアピールしてくれそうだ。データからは減点材料が全くなし。凱旋門賞へ挑むハープスターの強襲を前走で封じ込めた東の女王が、桜花賞3着以来となる仁川の舞台で躍動する。    

 2冠制覇へ視界良好‐。凱旋門賞へ挑戦するハープスターの強襲を首差で退け、オークスを制したヌーヴォレコルトが秋の始動戦に臨む。夏場の休養で心身ともに成長し、陣営が一丸となって送り出す秋華賞トライアル。斎藤師は「いいリフレッシュができました。カイバをしっかり食べて、体調面は何の問題もない。力関係は分かっているし、臨戦態勢は整っています」と自信満々に言い切った。

 目標は先でも負けるわけにはいかない。そんな雰囲気が人馬からはヒシヒシと伝わってきた。美浦Wで行われた1週前追い切りは、今回でコンビ4戦目となる岩田が初めて追い切りにまたがっての併せ馬。僚馬のウインマハロ(2歳未勝利)、ナンヨーケンゴー(4歳500万下)を容赦なく突き放した。「抜け出してからが速かった。体が大きくなっているし、カリカリしていないのがいい。本当にパワーアップしている」。鞍上は手放しで成長ぶりを喜び、確かな手応えをつかんだ。

 クラシックでしのぎを削ってきた強力なライバルが不在の秋。ハープスターとの再戦を熱望する斎藤師は「負けないままで、もう1度やりたい」と、3歳牝馬2冠を狙える唯一の資格馬だけにあくまで強気に構える。華麗に、そして力強くVを飾って、樫の女王が本番へ王手をかける。

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