【凱旋門賞】ハープ圧巻国内最終デモ
「凱旋門賞・仏G1」(10月5日、ロンシャン)
光り輝く星空の下、日本の誇る若き女王ハープスターが17日、栗東CWの国内最終デモで豪快な動きを見せた。3角手前から徐々にペースを上げて勢い良く直線へ。身震いするほど圧巻だったのが残り1Fからだ。ムチが入るたびにグングン加速し、ヴィルジニア(4歳500万下)を瞬く間に3馬身突き放した。
6F85秒2‐40秒2‐12秒2のタイムに、松田博師は「栗東に来てから、一段ずつ良くなっている。札幌記念(1着)の前はあまり状態が良くなかった。馬場が違うとはいえ、あの時はとらえ切れなかったからな」と納得の笑みを浮かべる。その前走の最終追い切りは芝で追われたが、併走馬に追いつくことすらできずに1馬身遅れていた。ひと叩きの効果は歴然としている。
20日の出国を前に、思惑通りの急上昇。凱旋門賞制覇への道筋には確かな光明が差している。仏到着後はシャンティイ調教場へと場所を移し、そして10月5日のロンシャンへ。全てが青写真通りに運べば、その末脚に世界が驚くに違いない。