【ローズS】リヴェール急成長で逆襲よ
「ローズS・G2」(21日、阪神)
敢然と参戦したダービーでは410キロまで体が減り、12着に敗れたレッドリヴェール。1度崩れた牝馬が復権するのは大変だが、4カ月の充電効果を問われる17日の最終追い切りでは見事に“一発回答”を出してみせた。栗東坂路でレッドメアラス(2歳新馬)を1秒後方から追う。力強く加速し、最後は福永が手綱を絞ったままで1馬身抜け出した。余力残しで4F51秒6の好時計。これは、予定よりも2秒ほど速い。
オーバーワークの心配はないのか。「大丈夫です」と報告する福永に、須貝師が笑顔を返す。追い切り直後には息が整い、まるでこれから追われる馬のよう。「本当にフッとも言っていないね。相変わらず心肺機能がすごい。春より10キロくらい大きくなってる。440キロくらいに見えるでしょ」と、指揮官は成長ぶりに目を細めた。
鞍上も「出来過ぎというくらいに出来上がっている。気も入っているし」と完調宣言だ。「阪神の1800メートルは紛れが少なく、言い訳のできない舞台。トライアルから結果が求められますね」。強い2歳女王が戻ってくる。