「セントライト記念・Ｇ２」（２１日、新潟）

　昨年ユールシンギングで勝利した北村宏司騎手（３４）＝美浦・フリー＝が、上がり馬サトノフェラーリとのコンビで２年連続Ｖを狙う。勝利なら郷原洋行元騎手、加賀武見元騎手に並ぶ、このレース最多タイの４勝目となる。

　今年もクラシック未出走馬で重賞ジャックを目指す。北村宏は０５年キングストレイル、０８年ダイワワイルドボア、そして昨年のユールシンギングと、セントライト記念で３勝をマーク。いずれも春に大舞台の経験はなく、今回、手綱を取るサトノフェラーリとイメージが重なる。

　「こういう乗り方をしたら勝つというわけではない」と言うが、好相性のレースだけに「いいイメージを持っていけそう」と笑顔で話す。

　コンビを組むサトノフェラーリはダービー除外後に放牧で立て直しを図り、そこで馬がグンと良くなった。復帰初戦となった前走の弥彦特別では鮮やかな差し切り勝ちを演じた。

　「メンバーがそろっていながら、強いレースをしてくれた。緩さ、弱さが解消されて、体と気持ちがかみ合ってきた」と成長した姿に目を細める。

　今回は皐月賞１、２着馬がおり、メンバーはさらに強くなるが「うまく持ち味の末脚を引き出せれば」と意欲十分。連覇＆４勝目へ手応えをつかんでいる。