【ローズS】オリヴィア芝で末脚一気だ
「ローズS・G2」(21日、阪神)
連勝中のレッドオリヴィアが、勢いに乗って重賞に初挑戦する。キャリアは3戦と浅いが、芝では2戦2勝と全く底を見せていない。オークス馬や2歳女王など強豪が相手となるが、武豊を背に自慢の末脚で一気に秋華賞の権利獲得を狙う。
自慢の末脚で厚い壁を突き破れるか。3戦2勝のレッドオリヴィアが、トライアル最終戦で秋華賞への切符を狙う。オークス馬ヌーヴォレコルト、2歳女王レッドリヴェールなど、同世代の強敵との初対決。高阪助手は「キャリアの浅い2勝馬ですからね。メンバー的にも厳しいと思うけど、現段階でどこまでやれるか」とチャレンジャーの立場を強調する。
デビュー戦は脚元の弱さも考慮し、5月のダート1800メートル戦。既走馬相手に8着と結果は出なかったが、ひと息入れた2戦目で芝に転じて一変した。スタートで1頭だけ出遅れたが、内から馬群を縫うように伸びて完勝。昇級戦の前走も力強い末脚で、連勝を飾った。「脚元もだいぶしっかりとしてきたし、馬自身も強くなってきている」と一戦ごとに手応えを感じている。
17日の最終リハでは、新コンビを組む武豊を背に栗東坂路へ。軽快な脚さばきで、4F52秒4‐38秒3‐12秒6を刻んだ。「動きは良かったね。初めて乗ったけど、乗りやすかった」と名手も好感触だ。馬体にも成長の余地を残しており、高阪助手も「ここで好走するようなら、今後が楽しみですね」と、さらなる飛躍を描く。芝では2戦2勝。未知の魅力にあふれる素質馬が、一気にニューヒロインへの階段を駆け上がる。