【オールカマー】戸崎圭重賞ジャックへ
「オールカマー・G2」(28日、新潟)
戸崎圭太騎手(34)=美浦・田島=は21日、JRA通算300勝を達成した。目下108勝(21日終了時点)でリーディングトップを独走する名手。日曜新潟メーンではマイネルラクリマとのコンビで重賞ジャックを狙う。
勢いは止まらない。戸崎圭は先週、新潟で区切りの勝利を挙げると、23日の交流重賞・日本テレビ盃では初騎乗のクリソライトを完璧に操って圧勝した。
今週末も目が離せない。オールカマーではマイネルラクリマと新コンビを組む。25日には初めて調教に騎乗。「キャンターに行ったらコントロールしやすい。フットワークはまとまりがあるし、背中の感じもいい。乗りやすそうなタイプ」と好感触をつかんでいる。
最近、関西馬の騎乗依頼が増えた。勝ち星量産の要因だろう。秋のG1シリーズではスプリンターズS(10月5日・新潟)はハクサンムーン、秋華賞(10月19日・京都)はサングレアル。さらに天皇賞・秋(11月2日・東京)ではジェンティルドンナに騎乗する。
「G1で有力馬に乗せてもらえるのは幸せなこと。責任重大ですが、それ以上にワクワク感、うれしさでいっぱい。周りの支えがあればこそで、自分一人ではできません」。
優等生的な答えだが、トップジョッキーとしての自覚も芽生えてきた。日曜新潟9Rの芙蓉Sはオグリキャップの孫、ストリートキャップに騎乗する。「こういう話題性がある馬で勝って競馬を盛り上げたい」と意欲を示した。