【スプリンターズS】リチャード及第点

 「スプリンターズS・G1」(5日、新潟)

 春秋スプリントG1制覇に向けて態勢は整った。コパノリチャードは1日、栗東坂路で4F52秒4‐38秒5‐12秒9。ラスト1Fはやや失速気味だったものの、何とか12秒台にまとめてフィニッシュした。「悪い時計ではないですね。休み明けだが、うまく調整ができていると思う」と宮師は及第点を与えた。

 不良馬場を苦にせず、持ち前のパワーで高松宮記念をV。前走の京王杯SCこそ7着に終わったが、「ペースも含め、条件的にも合わなかっただけ」と指揮官は悲観していない。

 その後も出走を予定していた函館スプリントSを筋肉痛で回避するアクシデントがあったが、中間は立て直しに専念。「こちらに(目標を)切り替えて調整してきたので問題ない」と仕上がりに不安がないことを強調した。

 96年フラワーパーク、01年トロットスター、09年ローレルゲレイロ、そして13年ロードカナロア…これまで4頭の快速馬が同年の高松宮記念&スプリンターズSを制した。12年ぶりの新潟開催も「中山よりもいい気がする。左回りも平たんも悪くない」と歓迎する。「ここもいいレースをしてほしいね」。史上5頭目の偉業を成し遂げ、名スプリンターの仲間入りといきたい。

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