「スプリンターズＳ・Ｇ１」（５日、新潟）

　実に堂々としている。ストレイトガールは４日、午後５時に新潟競馬場に到着。トモの踏み込みは力強く、初めての地にも全く物おじすることはなかった。

　田中博助手は「順調に来られた。輸送に関してはおとなしいし、もう慣れたもの。心身ともに成長したのが大きい」とうなずく。以前は滞在競馬で結果を残してきたが、昨年末、中京の尾張Ｓで輸送を克服して勝利。充実期を迎え、たくましさを増した姿に、陣営は手応えをつかんでいる。

　４日は降雨の影響で、芝は稍重のコンディションだったが「今年の高松宮記念みたいな馬場（不良）でなければ、こなしてくれる」と愛馬への信頼が揺らぐことはない。５枠９番の枠順については「周りを見ながら走れるし、当日の馬場状態も見ながら考えて競馬ができるはず」と前向きに捉える。

　近走は不完全燃焼に終わっているだけに、この一戦にかける思いは強い。３カ月半の休養明けとなるが、逆算してきっちりと仕上げてきた。「状態は今までで一番だと思う」と言い切る。これまでＧ１は２走して３着２回。三度目の正直でビッグタイトルをつかみとる。