落馬負傷した後藤が復帰へ騎乗再開

 落馬負傷で戦列を離脱している後藤浩輝騎手(40)=美浦・フリー=が8日、美浦トレセンの乗馬苑で乗馬用の馬に騎乗。復帰への第一歩を踏み出した。

 4月27日の東京10Rで落馬。第5、6頸椎棘突起(けいついきょくとっき)骨折と診断されて長期休養を余儀なくされた。12年NHKマイルCでも同様の落馬事故に見舞われ、頸椎と頸髄(けいずい)を負傷した。

 約4カ月間リハビリを続けてきた栃木県の塩原温泉病院を3日に退院。この日、報道陣の前に元気な姿を見せた。「最初はムチを振るどころか、ペットボトルの飲み物さえ持てなかった。“引退”は常に目の前にあったけど、ファンの応援があったからこそ、もう一度(騎手を)やろうと思った」と心境を明かした。

 15分ほど騎乗し、久々に馬上での感触を確かめると「体は馬の上でスッとなじんでくれたし、馬もきちんと動いてくれた」とホッとした表情を浮かべた。復帰については「いつとは明言できないが、近いことは感じ取ってほしい」と前を見つめた。ターフで元気な姿を見られる日も遠くはなさそうだ。

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