【秋華賞】樫の女王ヌーヴォ2冠達成だ
「秋華賞・G1」(19日、京都)
今年の3歳牝馬戦線をリードしてきたハープスターこそ不在だが、その他の面々は、まずは順調に3冠最終章へ駒を進めてきた。データ的に全く隙がないのは樫の女王ヌーヴォレコルト。最重要ステップのローズSを完勝したあとは、栗東に入厩し万全の態勢を築いている。昨年のメイショウマンボに続く、オークス&秋華賞の2冠達成が有望だ。
前哨戦のローズSを完勝。これでオークス馬ヌーヴォレコルトの立ち位置は、より明確になった。唯一のクラシックウイナーとして主役を演じ切る。そんな覚悟を持って、栗東で調整を続けている。
「いい具合で来ていますよ。本番までこの状態をしっかり維持できれば」。担当する小松厩務員の表情は穏やかだ。ローズSのような競馬さえできれば結果はついてくるはず。普段着のままでいい、ということだろう。
前走後、阪神競馬場から栗東入りして3週間。当初は環境の変化に戸惑うしぐさを見せていたが、日を追うごとに順応していったと斎藤師は話す。「カイ食いが良く、動きも重心の低い走りになっている。栗東の水が合うのでしょう」。栗東滞在を選択するにあたり、10年秋華賞Vのアパパネなどでノウハウの蓄積がある国枝師にアドバイスを求めた指揮官。負荷のかかり方の違いなどに着目し、メニューを組み立ててきた。
12日の段階で馬体重は前走比8キロ増の446キロ。「腰のあたりが前回よりもふっくらしてきた感じ。プラス体重で臨めるはずで、オークス(444キロ)と同じくらいでと考えています」と小松厩務員はうなずいた。上昇曲線を描くヌーヴォが古都で2冠を達成する。