【秋華賞】リヴェール復権の予感
「秋華賞・G1」(19日、京都)
2歳女王のプライドにかけてもこのまま黙って引き下がるわけにはいかない。福永を背にしたレッドリヴェールが16日、栗東坂路で反撃を十分に予感させる動きを披露した。
ラインハート(3歳1000万下)と併走追い。ラスト1Fの動きに重苦しさが残っていたローズS時の追い切りとは違い、最後までスピードは衰えない。4F55秒1-39秒8-12秒4を計時し、パートナーに1馬身半先着した。
「馬場状態の悪い時間帯でしたが、残り1Fの反応が良く、理想の追い切りができました」と福永はきっぱりと言う。
イライラさせる
前哨戦のローズSでは6着に敗れた。須貝師は「(走るのを)やめている感じでした。もう少し競馬でイライラさせた方がいい」と分析。福永は「外めをスムーズに運ぶとかえって集中できない。今度は窮屈でも闘争心を駆り立てる競馬をさせたい。前が詰まるかもしれないけど、攻めのレースをする」と言い放つ。
秋華賞の舞台はごちゃつきやすい京都内回りの2000メートル。それを承知で勝負に打って出る。吉と出るか凶と出るか。レッドリヴェールが復権をかけてイチかバチかの競馬を仕掛ける。