【府中牝馬S】マドレ本格化!重賞V2

 「府中牝馬S・G2」(18日、東京)

 厩舎ゆかりの血統馬が完全に本格化した。4番人気のディアデラマドレが、1番人気スマートレイアーとの差し比べを制し、前々走のマーメイドSに続く重賞2勝目を挙げた。

 「リズム良く運ぼうと思っていました。このレベルの高いメンバーを相手に、豪快な差し切りを見せてくれましたね」と藤岡康は笑みを浮かべる。後方2番手から繰り出した上がり3Fはメンバー最速タイの33秒2。G1の常連がそろった一戦で、自慢の決め手が全開した。

 「東京1800メートルでいい競馬。これでどちらも狙えますね」と、角居師は選択肢の広がる勝利に満足げ。次戦は優先出走権を得たエリザベス女王杯(11月16日・京都)か、マイルCS(11月23日・京都)の両にらみだが、「京都2200メートルの高速決着にも対応できます」と、昨年は条件馬の身で挑んだ最強牝馬決定戦が有力だ。

 重賞3勝の母ディアデラノビアはこのレースで06年3着、07年4着。その借りは返したが、本当の戦いは始まったばかりだ。最終目標は、母が3着3回と涙をのんできたG1の奪取。「娘でリベンジできれば」とトレーナーが言えば、藤岡康も「去年(9着)はうまく乗れなかった」と意気込む。陣営の強い思いを乗せて、いざ2度目の大舞台に挑む。

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