【ボート】桐生が筆頭 吉田、井口も注目
「戸田プリムローズ・G1」(29日開幕、戸田)
戸田ボートの開設58周年記念「G1・戸田プリムローズ」は29日から6日間の日程で開催される。地元からは、優勝候補筆頭の桐生順平をはじめ中田竜太、浜崎直矢ら若手精鋭が出場。山崎智也、松井繁、吉田拡郎のSG覇者を迎え撃つ。
シリーズを引っ張るのは桐生順平だ。9月のG1ヤングダービーを制し、地元の期待に応えたばかり。「戸田の大レースを勝ちたい」という強い思いは1つかなえたことになるが、周年記念となればさらに発奮してくるはず。2日目「プリムローズドリーム」の1号艇で登場。序盤から大いに注目したい。
その2日目ドリーム戦の4号艇に座る吉田拡郎は、3月の当地開催で桐生の完全優勝を阻止してVをもぎ取った。その後はG1、G2そしてSGオーシャンCと立て続けにV。勢いでは最も注目の存在だ。井口佳典はSGグランプリ第1ステージが免除される、賞金ランク上位6位以内を強く意識。ここも必勝態勢で臨むはずだ。当地SG優勝歴がある湯川浩司に、2013年2月の周年を制した秋山直之も要チェック。篠崎元志はヤングダービーの雪辱に燃える。
初日「ウインビードリーム」の1号艇は松井繁。2月の周年記念では途中帰郷となったが、新ペラ制度になってから当地初参戦でリズムに乗れなかった。G1初制覇を決めた水面で、年末へ加速したいところ。浜野谷憲吾はその年末グランプリが地元・平和島での開催とあって、年頭から気合は相当なもの。初優勝を飾った戸田で、正念場を乗り切りたい。
山崎智也は今年すでにG1優勝5回。戸田でSG制覇2回は、地元勢を抑えて実績No.1だ。52周年を制した服部幸男や、53周年優勝の平石和男も要チェック。下関チャレンジCをF休みとなる中島孝平は、ここでの賞金加算が必須となりそうだ。
ドリーム組以外でも実力者がズラリとそろう。丸岡正典や石野貴之はまだグランプリ出場に望みを持てる位置にいる。特に石野は戸田で連続優勝中だけに侮れない。赤岩善生はチャレンジC参戦へ正念場。54周年の覇者でもあり、序盤からフルスロットルで臨むに違いない。地元組も中田竜太や佐藤翼ら若手以外にも、7月蒲郡周年を制した須藤博倫に近況好調な浅見昌克などタレントがそろう。