【天皇賞】イスラ3歳馬制覇だ

 「天皇賞(秋)・G1」(11月2日、東京)

 皐月賞馬イスラボニータが、菊花賞ではなく、古馬との対戦に狙いを定めた。3歳馬に再び門戸が開かれた87年以降、28頭の3歳馬が挑戦し、古馬を破ったのは96年バブルガムフェロー、02年シンボリクリスエスの2頭のみ。勝てば12年ぶり3頭目の快挙となる。

 陣営が出走を決めた最大の理由はコースと距離の適性だ。東京は5戦4勝、2着1回。敗れたのはダービーのみで、2000メートルも当時初距離だった皐月賞を完璧なレース内容でVを決めている。

 出走態勢も着々と整いつつある。1週前追い切りは美浦Wで3頭併せ。僚馬2頭を大きく追走したが、仕掛けられてからはあっという間にその差を詰め、最後は3頭横並びでフィニッシュ。6F82秒4-37秒8-12秒0と抜群の切れ味を披露した姿に「落ち着きが出て、どっしりしてきた。1週前にこれだけ負荷をかければ十分」と栗田博師は目を細めた。

 全戦で手綱を取ってきた蛯名はフェノーメノへの騎乗が決まっていたため、今回はルメールと新コンビを組む。それでも「心配はしていない。最終追い切りにまたがる予定だし、そこで感触をつかんでくれるはず」と指揮官に不安の色はない。「まだ3歳馬。気楽な感じで、古馬に胸を借りたい」と語る表情はいつもと変わらず自然体だ。チャレンジャー精神で古馬の壁を突き破り、一気に頂点を奪ってみせる。

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