【天皇賞】フェノーメノ態勢万全
「天皇賞(秋)・G1」(11月2日、東京)
盾3勝目へ、迫力のある動きを見せた。天皇賞・春を連覇したフェノーメノは29日、美浦Wで6F81秒6-38秒2-12秒8。前半はゆったりと入り3角手前からペースアップ。直線で仕掛けられると瞬時に反応を示し、力強い伸び脚を発揮した。
動きを見守った戸田師は「単走だったが、落ち着いてしっかりと走っていた」とうなずく。今回は春盾V以来6カ月ぶり。3月の日経賞は久々で5着に敗れており、気になるところだが「春は脚部不安からの復帰。今回はいい形で春の天皇賞を終えての休養だからね。状況はまるで違う」と臨戦過程の違いを挙げて、態勢に抜かりがないことを強調した。
一昨年秋の天皇賞2着以来、2年ぶりとなる2000メートル戦にも不安は感じていない。「自在に動けるタイプ。レースセンスの良さを生かすには、3200メートルよりも合っていると思う」とプラスに捉える。テイエムオペラオー(00年春秋、01年春)以来となる天皇賞3勝目へ、完熟期を迎えた5歳馬が力走する。