【スワンS】アイル圧逃V!重賞4勝目
「スワンS・G2」(1日、京都)
貫禄のV発進だ。1番人気のミッキーアイルが、3コーナー手前でハナに立つと、そのまま逃げ切って重賞4勝目。昨年のコパノリチャードに続いて勝利した浜中は「この馬らしい競馬で、無事に走り切ったことにホッとしています」と胸をなで下ろした。
3歳馬で斤量57キロを背負っての快勝劇。それでも表情を緩めないのは、課題を露呈したからだ。ゲートの駐立で落ち着きを欠き、発馬はひと息。「中途半端に並ぶよりも行き切る形を取った」。トップスタートのベルカントと離れた位置からハナに立つ鞍上の好判断に助けられた。
音無師は「想定していたとはいえ、やっぱりゲートやな」と苦笑い。レース前日も含め、帰厩後は時間を割いて練習したが、スタートを決めることができなかった。次走は優先出走権を獲得したマイルCS(23日・京都)を予定するが「ゲートを直してやな。出遅れているようでは駄目。ハナに行くならトップスタートを切らないと」と気を引き締めた。
春はNHKマイルCを制したものの、続く安田記念では16着に終わった。「休み明けを叩いて良くなると思う。左回りよりも、右回りの方が粘りがいいしね」と指揮官。一度は跳ね返された古馬の壁を打ち破るべく、さらなる進化を遂げて大舞台に臨む。