【ボート】宮島のエース山口大暴れじゃ

 「大渦大賞・G1」(4日開幕、宮島)

 ボートレース鳴門は護岸工事および施設改善のため、伝統の一戦の「G1・大渦大賞(開設61周年記念)」は、4日から6日間にわたってボートレース宮島で開催されることになった。鳴門エースの田村隆信と、宮島エースの山口剛の“地元開催”という対決は見もの。他の鳴門勢、宮島勢も気合満点の競走を見せてくれるはずだ。ただ遠征勢も黙ってはいない。瓜生正義や池田浩二など超一流選手が集結するので、白熱したバトルになることは必至だろう。

 宮島の若きエースと言えば山口剛。常に1着を狙う諦めない姿勢はボートレーサー屈指で、旋回やSなどギリギリのラインで勝負してくれる。ファンが多いのもうなずける。14年後期の勝率ナンバー1選手でもある。今年は優勝こそないが、周年記念で優出ラッシュ。1月・住之江を皮切りに、3月・下関、4月・びわこ、5月・津、6月尼崎で優出。ほかにも2月の中国地区選で優出を果たしている。

 ただ本人は「今年のリズムは良くないですね…。エンジンのパワーを引き出せていないし、抽選の引きも良くない。夏場は毎年のように苦労しているし、F(5月・福岡オールスター=笹川賞)を切った以降はさらにリズムが悪い」と嘆く。自身は“ボート界No.1”を目指しているだけに、この成績では満足できないのだろう。「やはり年間を通して、勝率8点台をコンスタントに取れる選手にならないとダメですね。自分はまだできてないし、そこがトップ選手との差だと思う」。自分に厳しく妥協しないのも、また山口の魅力の一つだろう。

 年末の大一番に出場するためにも、今回は是が非でも勝ちたい大会だ。「地元の宮島は大きなレースが少ないので、あまり活躍する場がない。それだけに鳴門の代替開催とは言えども、ここ宮島でやるのだから勝ちたい気持ちは強いです。それに年末に向けてどこかで大きいところを優勝していかないと、胸を張っていけないですからね」と気合が入る。

 期代わりの11月に行われるのは、間違いなく山口にとってプラスに働くだろう。「今まであった足かせ(F)の表記がなくなるので気持ち的に楽になりますね。9月に新エンジンになっているので調整のアドバンテージはないが、地元水面はSがつかめているのでそこはみんなよりも有利だと思います」と自信を持つ。地元での大一番へ、モチベーションは最高潮。これまで優出2着が最高の地元開催のG1Vへ、芸州が誇る若き“勝負師”が初日から大暴れする。

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