【ア共和国杯】ブレーヴ一点の曇りなし

 「アルゼンチン共和国杯・G2」(9日、東京)

 ホッコーブレーヴは5日、美浦Pで意欲的に追われ軽快な動きを披露。4カ月半ぶりの実戦でも気配は良好だ。初タイトルを奪取し、秋の大目標のジャパンC(30日・東京、芝2400メートル)に乗り込む。フェイムゲームは美浦Wでダイナミックな走り。重賞3勝目へ好気配を漂わせている。

 意欲的な内容に陣営の思いが伝わる。ホッコーブレーヴが久々とは思えぬ軽快な走りを見せた。「2着じゃ(賞金的に)ジャパンCに出走できないでしょ。それに、これだけの馬。タイトルを獲らせてあげたい」と松永康師が語るように、ここは負けられない一戦だ。

 美浦Pで単走追い。リズム良く3~4角をクリアし、直線では激しく手綱が動く。5F65秒3-37秒7-11秒8を計時。ゴール板を通過後も2角までラップを落とさず、数字以上に負荷をかけてきた。「先週は馬なり。きょうはしっかり追った。休み明けだった春の日経賞(2着)くらいの出来」と指揮官。宝塚記念(8着)以来だが、仕上がりには一点の曇りもない。

 6歳を迎えて本格化した。「去年(5着)とは全然違うよ。今年に入ってから体つきが違う」と研ぎ澄まされた愛馬の馬体を見つめる。天皇賞・春では勝ち馬と同タイムの3着。このメンバーなら地力は上位だ。「ハンデ57キロも想定内。東京コースは一番競馬がしやすい」。計5連対の府中なら自慢の決め手を存分に発揮できる。

 「あまり真面目に走らない。だから能力がどれくらいあるのか分からない。その分、楽しみがある」と田辺。3日のJBCクラシックをコパノリッキーで制し、好調な30歳もその素質を高く評価する。「次のジャパンCを見据えつつ、結果も出したい」。鞍上が求めるのは単なる1勝ではない。“通過点”を印象付ける圧倒的なVだ。

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