【みやこS】アワーズ威風堂々とした姿
「みやこS・G3」(9日、京都)
準備はしっかり整った。ニホンピロアワーズは5日、酒井を背に角馬場でじっくりと体をほぐした後、栗東EからDPへと移動。G1馬らしい威風堂々とした姿を誇示しながら駆けだした。
「乗った感じで追い切りの内容を決めてほしい」と大橋師は手綱を取る酒井に委ねた。気合が足らなければスイッチを入れる作業を遂行したはず。だが、軽やかに動くアワーズにその必要はなかった。手綱はがっちりと持ったまま。6F79秒7-37秒1-11秒5とラストは鋭い伸びを見せた。
「気合が入っていないようなら追うつもりでした。でも、その必要はありませんでしたね。ハミをしっかりと取って、気持ちが乗っていることも分かりましたから」と主戦は納得の表情を浮かべる。「JBCクラシックは盛岡への長距離輸送を考えてパスしました。京都なら輸送による馬体減りの心配はないですから」と指揮官は説明する。秋の始動戦。〈4420〉と大得意の京都で存在感を示す。