【みやこS】スターオー輝き放つ
「みやこS・G3」(9日、京都)
シリウスSの勝ち馬クリノスターオーは5日、栗東坂路で併走先着。4F51秒7の好時計をマークし、好調ぶりをアピールした。重賞連勝へ視界良好だ。ニホンピロアワーズは栗東DPで鋭い伸びを披露。4カ月半の休み明けだが、出走態勢は整っている。
ダート界のスター候補生が栗東坂路で輝きを放った。幸を背に追われたクリノスターオーがシグナルプロシード(4歳1600万下)と併せて2馬身先着。4F51秒7-37秒7-12秒8と優秀な時計をマークし、重賞連勝へ態勢を万全に整えた。
「時計もいいですし、動きもいい。いい追い切りができたと思いますし、いい状態で臨めそうですね」と目尻を下げた幸。2走前のエルムSの追い切り中に突然止まるなど、気難しい面があるが、今回は集中力を切らさず登坂。左右にぶれることなく、真っすぐ駆け抜けた。
前走のシリウスSは幸が「あんな競馬はこれまでなかったと思う」と話すほど、異例のレースだった。勝負どころで急に止まりそうになり、外からナムラビクターにいったんかわされる苦しい展開。鞍上が敗戦を覚悟した瞬間、スターオーの闘志に火が付き、盛り返した。相手を内から追い詰めて、最後は突き放すという、すさまじい逆転劇を決めた。
「レース後はうれしいというより“なんじゃこいつ”という感じでした。気性的に成長していますね。能力は今回出走する中で一番だと思っていますから、ここも決めたい」と勝利を強く意識する。高橋忠師も「伸びしろがまだあると思うし、いい結果を出して、中京(チャンピオンズC)へ」と期待を込めた。