【エ女王杯】マドレVリハ11秒8
「エリザベス女王杯・G1」(16日、京都)
ディアデラマドレが12日、栗東CWの3頭併せで絶好のアクションを披露した。
最終リハの課題は、道中ゆったりと折り合って、直線まで力を温存できるか-。手綱を取るのは7戦連続してコンビを組む藤岡康。全てを知り尽くしているだけに、道中の動きもスムーズだ。僚馬エアウルフ(7歳オープン)、ハッピーモーメント(4歳500万下)の直後を追走して直線は最内へ。鞍上からゴーサインが送られると、はじかれるように末脚を伸ばし、エアに2馬身、ハッピーに首差先着。ラスト1F11秒8の切れ味で、難なく課題をクリアした。
藤岡康は「以前は併せ馬をするとハミをかむところがありましたが、ゆっくりと追いかけられました。反応も良かったですね」と納得の笑みを見せれば、角居師にも不安げな様子は全くない。「前走(府中牝馬S1着)よりも(状態は)さらに上昇してきました。切れ味も十分。体はひと回り成長しているし、精神的にも安定していますね」と声をはずませる。
卓越した瞬発力を持ちながら、母ディアデラノビアはG1に手が届かなかった。だが、その鋭い末脚はしっかりと娘に受け継がれた。「切れ味が身上の馬ですから良馬場でやりたい」と藤岡康は力を込める。重馬場に泣いた昨年(9着)の借りを返し、同時に母の無念も晴らしたい。