【エ女王杯】パンドラ仕上がり完璧

 「エリザベス女王杯・G1」(16日、京都)

 重賞初VがG1制覇となった秋華賞馬のショウナンパンドラが、さらなる進化をアピールした。

 12日の最終リハは栗東坂路で単走。手綱を持ったままの鞍上に対し、スピードが乗るほどに重心が下がる理想のフォームで加速する。後半2Fを12秒1-12秒3という高速ラップで締めると、全体時計は4F53秒1をマーク。完璧な仕上がりだ。これには高野師も「前走からの現状維持で十分だと思っていましたが、さらに上の出来になりましたね」と満面に笑みを浮かべた。

 精神面での成長も大きい。「もともと期待が大きかった馬が、精神面で成長して大人になりました」と主戦の浜中が強調する。カイバを残した日もあり、馬体の維持に神経を費やした今春とは違う。坂路2本乗りを毎日のノルマに課すのが“高野流”。「気性面では我慢を覚えさせ、肉体的には鍛錬のダブル効果を見込んでいます」と説明するトレーナーは、期待通りの成長曲線を描く愛馬に「キャリアが勝る古馬に胸を借りますが、今のパンドラなら勝負になると思います」と絶大な信頼を寄せる。

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