【エ女王杯】マンボ女王復活へ連覇デモ

 「エリザベス女王杯・G1」(16日、京都)

 昨年の覇者メイショウマンボが12日、栗東坂路の併走追いで好調ぶりをアピールした。シャープな伸び脚を披露し、パートナーに半馬身先着。今年まだ勝利を手にしていないG1・3勝馬が大一番で復活を狙う。

 好調時の活気が戻ってきた。連覇を狙うメイショウマンボが、栗東坂路でラスト1F12秒1と鋭い末脚を発揮。残り1Fで先行させたトウケイウイン(4歳500万下)をとらえると、蹄音高らかに駆け抜け半馬身先着した。

 「動きはすごく良かったですよ。2週続けてジョッキーが乗ったことで、ピリッとしてきていますし、思い通りの調教ができましたね」。4F53秒3という全体の時計も想定通りで、騎乗した今村助手は納得の笑みを浮かべた。

 今回の主なテーマは“やる気”を出させること。もともと休み明けは走らない馬だが、それにしても前走の京都大賞典は10着と大敗。「いい出来で臨めたと思ったんですけど…。結果が伴わなかったので、みんなで考えながらやってきました」と飯田祐師はすぐさま巻き返すための策を探った。

 トレーナー、騎手、厩舎スタッフが顔を突き合わせて出した結論が、2週前と1週前の追い切りで主戦の武幸を乗せるというもの。肉体面に全く問題がないだけに、メンタル面さえ整えば結果は出せると判断。気合が乗り過ぎるのを避けるため、レース当週こそ騎乗しなかったが、2週続けて栗東CWでジョッキーが闘志を注入した。

 その効果はてきめんで陣営の青写真通りに仕上がった。最終追い切りでは「やる気が出ていた」と今村助手が証言したうえで「昨年のいいころの状態にありますよ」と言い切った。G1・3勝の実績は今メンバーでは明らかに上位。本来の力さえ出し切れば、役者が違う。女王復活の時が近づいている。

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