【ボート】魚谷、地の利ラストチャンス
「レディースチャレンジカップ・G2」(25日開幕、下関)
グランプリへ、そしてクイーンズクライマックスへの最終決戦となる「SG第17回チャレンジカップ」、「G2レディースチャレンジカップ」が25~30日にかけてボートレース下関で行われる。シリーズの開幕に先駆けて、大会名通りに“チャレンジ”に臨む選手を注目レーサーとしてクローズアップした。
“大勝負”を前に、魚谷のリズムは確実に上がってきた。
今年前半はG1あっせんも多く、男子の強豪選手に混じっての戦いで、なかなか本来の姿が出せずにいた。「G1では実力もそうだが、プロペラをみつけられず出し切れていなかった。エンジンの引きも悪かったし、すべての面でうまくいってなかった」と苦しい時期を振り返った。まったくレースに参加できず5、6着の山を築き、一時は勝率が4点を割ったときもあったが、夏以降は徐々に盛り返した。
結果的には新勝率では、A2級降格となったが、絶不調の序盤を思えばよくここまで勝率を上げてきた。「女子戦のあっせんが増えたのも大きいが、ちょっとずつペラも分かってきた」と、やっとペラが正解に近づいて来たようだ。
下関には、賞金順位19位での参戦となる。ボーダーとなる12位までは約260万円の差がある。数字的には優勝戦2着では届かない。初のクイーンズクライマックス出場への一発逆転には優勝しかない。女子のトップ選手ばかりが相手で、厳しい状況はもちろん分かっている。しかし「年頭から(クイーンズクライマックス出場を)ずっと目標にしてきました。大好きな“地元”の下関でチャレンジします」と力強く宣言した。
結婚して福岡支部に移籍したが、元々は山口支部だった魚谷。下関には“地の利”もある。生まれ故郷の山口で、気合の勝負に挑む。