【JC】オンリー捲土重来だ
「ジャパンC・G1」(30日、東京)
あの感動を、もう一度。橋口師の悲願達成から半年、捲土(けんど)重来を期すワンアンドオンリーが、再び同じ舞台に上る。前走の菊花賞が、よもやの9着。しかし、持ち味をフルに生かせる東京の芝2400メートル、そして極端な外枠ではない5枠10番なら、巻き返す可能性は十分にあるはずだ。
「前走の敗因は明らか。枠(7枠15番)に尽きるよ。だから外過ぎないで本当に良かった。今回はダービーと同じ舞台だしね」と橋口師の表情は明るい。輸送を前日に控えた28日朝は、栗東坂路で軽く1本(4F71秒3-16秒6)。担当の甲斐助手も「いい状態ですよ」と笑みを見せた。
菊花賞の敗退に続き、今回も見せ場をつくれないようでは、来年の海外遠征も白紙になりかねない。「前回がぶざまな結果で、今回も同じようだと、ダービー馬の名が廃るからね。とにかく結果を残さないといけない」とトレーナーは力を込める。相手が強力とはいえ、今回のメンバーで“ダービー馬”は、ただ1頭。唯一無二の存在感を、再び府中で解き放ってみせる。