「クイーンズクライマックス・Ｇ１」（２６日開幕、住之江）

　優勝戦が大みそかに行われる「プレミアムＧ１・第３回クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）」が、２８日（シリーズ戦は２６日）から大阪の住之江ボートで開催される。連覇を狙う賞金トップの平山智加（２９）＝香川・９８期・Ａ１＝、初代覇者の三浦永理（３１）＝静岡・９１期・Ａ１＝、レディースチャンピオンＶ２のベテラン・日高逸子（５３）＝福岡・５６期・Ａ１＝らタイトルホルダーがそろった。一方で、地元から唯一出場の鎌倉涼（２５）＝大阪・１００期・Ａ１＝や、平高奈菜（２６）＝香川・１００期・Ａ１＝らは、悲願の初タイトル奪取に燃える。

　一年間、この地元の大舞台だけを目標に、鎌倉は走り続けてきた。「去年も目標にしていたけど、今年一年は全然違う。“行く”じゃなくて“行かないといけない”という思いがあった」。クイーンズクライマックスの開催が住之江に決まったときから意識し、それだけに照準を定めてきた。見えない重圧がのしかかることもあっただろう。それでも、期待を力に変え、しっかりと大一番の切符をつかみ取った。

　一年間の集大成を示す時がやってきた。幸い、夏場は中だるみもあったが、冬場に差しかかり、リズムは上がってきている。上昇機運に乗って狙うはもちろんクイーンの称号だ。「出るからには優勝を目指します。優勝したら住之江初優勝になる。それがＧ１なんていったら出来過ぎですよね。そこまで取っておいたと思って頑張ります」。いつも応援してくれている地元ファンの前での戴冠ならシナリオ的にもドラマチックだ。

　「一年間長かったですね。きつかったです、ホントに。ようやく本番というか、そんな感じです。頑張ってきた締めくくりが嫌だったら悔いが残る。しっかりと乗りたい」－。長かった一年がようやく締めくくりを迎える。今までにないくらい頑張った分だけ、最高の結果を求めたい。ナニワのヒロインから真のクイーンへ－。鎌倉が地元水面で頂点を目指して華麗に舞う。

　【トライアル１回戦メンバー】

住之江　１２月２８日（日）初日第１１レース

１号艇　水口由紀（滋賀）

２号艇　岸恵子（徳島）

３号艇　日高逸子（福岡）

４号艇　寺田千恵（岡山）

５号艇　海野ゆかり（広島）

６号艇　小野生奈（福岡）

住之江　１２月２８日（日）初日第１２レース

１号艇　平山智佳（香川）

２号艇　平高奈菜（香川）

３号艇　鎌倉涼（大阪）

４号艇　三浦永理（静岡）

５号艇　永井聖美（東京）

６号艇　守屋美穂（岡山）