【競輪】地元の意地!近畿勢負けられん
「KEIRINグランプリ2014・GP」(30日、岸和田)
「KEIRINグランプリ2014」は30日、岸和田競輪第11R(午後4時30分発走)で優勝賞金1億円を懸けて争われる。29日は出場9選手による公開練習が行われた。
近畿初開催となる今年のグランプリ。村上義弘(40)=京都・73期・SS=、村上博幸(35)=京都・86期・SS=、稲川翔(29)=大阪・90期・SS=の“地元軍団”が一枚岩になって、他地区へのタイトル流出阻止へ燃えている。前検日の27日に宣言した通りに、公開練習では村上義-村上博-稲川の並びで周回を繰り返した。
ファンの前では両手を挙げて笑顔で声援に応えていた村上義だが、引き揚げてきた検車場では「嫌でも緊張してしまうので、それを抑えながら過ごした」と厳しい表情で、ここまでの2日間を振り返った。関係者に声を掛けられると「顔が引きつってますか?」と表情を緩める場面もあったが「奇跡的に立てた舞台」と表現する地元地区でのグランプリ。燃えない理由はない。近畿の総大将が2度目の頂点へ“1億円強奪モード”に突入した。
兄・義弘の番手で4年ぶりの優勝を狙う村上博も「気合が入ってきた。全力を出し切るだけ」と準備万端。そして純地元・大阪から唯一の参戦となる稲川も「徐々に緊張感が出てきた。あとは出し惜しみしないように自分の力を出し切るだけ」と、練習を積み重ねた岸和田バンクで最高の走りを約束した。