【京都金杯】グランデッツァ勝負の年
「京都金杯・G3」(1月4日、京都)
アグネスタキオンの最高傑作-。若駒のころ、そううたわれた大器グランデッツァにとって、15年は勝負の年だ。明けて6歳を迎える新年は、デビュー当時に寄せられていた期待にたがわぬタイトルを獲りにいく。そのために幸先よいスタートを切りたい。
今年は復活の年だった。3歳春、ダービー後に判明した屈腱炎による長期戦線離脱から1月に復帰。2戦はダートで様子を見ながらの滑り出しだったが、満を持して芝に戻した5月の都大路Sが後続を5馬身ぶっちぎる衝撃の日本レコードV。マイルCSは先行馬総崩れの中、好位組で唯一3番手から掲示板に残る3着に奮闘した。
持ち乗りの鍋谷助手は手応えを得ていた。「前があれだけ行ってたのに、最後までよく粘ったよ。常にあれだけの時計では走れるんだね」。脚元に気を遣いながらの調整からは脱し、ビッシリ追えるようになってから軌道に乗ってきた。
この中間は短期放牧を経て13日に栗東帰厩。冬毛は伸びていたが、体を膨らませて帰ってきた。「カイバ食いも心配なく順調です。この馬は何かあるときは食わなくなりますから。追い切りでも秋山騎手が乗って、前回より状態がいいと言ってくれます」。飛躍を誓う日本レコードホルダーは着実に臨戦態勢を整えている。