中舘引退ありが“逃”「いい騎手人生」
3月から調教師に転身するため今週がラストライドとなった中舘英二騎手(49)=美浦・フリー=は25日、中山6Rでサウスリュウセイに騎乗。結果は5着と昨年5月以来となるVは飾れなかったが、2番手から見せ場をつくり場内を沸かせた。
最終レース終了後に行われた引退式では、自身の手綱でG12勝を挙げたヒシアマゾンの勝負服を身にまとって登場。「まだ実感がないですね。来週も乗ってしまいそう」と最初は笑顔でコメントしたが、その後は目を潤ませるシーンも。「ちょうどいい潮時です」と、ひと言ひと言をかみしめながら語った。
歴代9位のJRA通算1823勝を記録し「いい騎手人生でした」とうなずいた“逃げの中舘”には今後、トレーナーとして個性派を育て上げる仕事が待つ。「まずは無事に馬を出走させることが大事」と決意も新たに競馬界に携わっていく。