【AJCC】ゴールド沈んで魔さか7着
「AJCC・G2」(25日、中山)
見せ場すらつくれなかった。単勝1・3倍の断然人気に推されたゴールドシップは7着に完敗。まさかの結末に場内は異様な雰囲気に包まれた。
レースは後方から展開。向正面で中団に押し上げ、4角では大外を進出したが、直線に入って全く伸びなかった。引き揚げてきた岩田がショックを隠し切れない様子で話しだす。「ゲートは普通に出たんですが、なかなか勢いに乗り切れなくて…調子は良かっただけに残念」と唇をかんだ。
万全の態勢で臨んだG1・5勝馬が、得意の中山でなぜもがき苦しんだのか。「勝負どころでの反応が悪かった。追ってからモタモタしていた。馬群の外々を回ったことで嫌気が差してしまったのか」。14年阪神大賞典V、有馬記念3着に続く3度目のコンビで気難しさを実感した鞍上は、静かに敗因を分析した。
この春の最大目標は宝塚記念(6月28日・阪神)3連覇。始動戦でつまずいた芦毛の怪物が、いかに立て直してくるかが注目される。