【ダイヤモンドS】フェイム豪脚で連覇
「ダイヤモンドS・G3」(21日、東京)
3400メートルの長丁場、1日早い“東京マラソン”で、メンバー最速の上がり3F34秒6の豪脚を繰り出したのは1番人気のフェイムゲーム。先に抜け出しを図った2着馬を内からかわすと、最後は2馬身突き放し史上3頭目の連覇を決めた。
「スタミナは十分だし、随分、気持ちも前に向いてきました」と北村宏。トップハンデの58キロで、追いだした直後の反応こそ鈍かったものの、そこから徐々にスピードに乗ったという。2周目4角で外斜行したことでリキサンステルスの落馬を誘発し、鞍上の表情は硬かったが、馬自身はステイヤーらしい底力を発揮した。
次の目標はもちろん天皇賞・春(5月3日・京都)だ。ドバイゴールドC・G2(3月28日・UAEメイダン)にも予備登録をしているが「多分、ドバイはないと思う」と宗像師も、昨年は6着止まりだった盾獲りに照準を合わせる。
「昨年も力のあるところを見せてくれた。1年たってリベンジしたい」と北村宏が意欲を見せれば、指揮官も「スタミナはあるし、東京のようにうまく動ければ」と手応えをつかむ。賞金不足で除外に泣いた昨年の有馬記念の分まで、淀の2マイルでステイヤーの血を全開させる。