【小倉大賞典】ブラックヒル貫禄V

 「小倉大賞典・G3」(22日、小倉)

 ローカルのG3では貫禄が違った。メンバー唯一のG1馬カレンブラックヒルが、2番手追走から3角で先頭に立つとそのまま押し切り、5度目の重賞制覇。ハンデ58キロを背負っての勝利は、88年トウショウレオ以来となった。今後は安田記念を最大目標に見据えていくことになる。2着は後方からインをさばいたコスモソーンパークで、3着は外から追い込んだダコールが入った。

 決意の小倉入りを実らせた。プライドを持って西下したカレンブラックヒルが、2番手からレースを支配。先制したメイショウナルトを3角手前でパスすると、そのまま後続の追い上げをシャットアウトしてみせた。12年NHKマイルCを制したメンバー中唯一のG1ウイナー。やはりここでは役者が違った。

 「状態が良かったですし、道中の手応えも十分でした。よく頑張ってくれたと思います。これからもっともっと活躍してくれるはずです」。トップハンデをはね返してのG3ゲット。追撃を許さなかったパートナーの粘り強さを、主戦はまずたたえた。

 力でもぎ取った勝利だ。「58キロを背負って、この緩い馬場でしたが、期待通りの走りを見せてくれました。やはりG1ホースだということを再認識しました」。課題としていた賞金加算にも成功。笑顔で振り返った平田師は「オーナーと相談のうえですが、次は大阪杯(4月5日・阪神)かマイラーズC(4月26日・京都)あたりを考えています」と次走に言及した。

 やはり春のターゲットは安田記念(6月7日・東京)。この日、小倉に吹いた春一番に乗って、マイルの王道へとかじを切る。

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