【阪急杯】ルメール日本競馬沸かせる
「阪急杯・G3」(3月1日、阪神)
1日付でJRA初の外国人ジョッキーとしてデビューするクリストフ・ルメール騎手(35)=フランス、ミルコ・デムーロ騎手(36)=イタリア=は、日曜阪神11R・阪急杯でそれぞれ有力馬に騎乗。いきなりの重賞Vで存在感を示す。
いよいよルメールがJRAの騎手としての第一歩を踏み出す。新たな門出は28日阪神で、6鞍に騎乗する。昨秋の落馬負傷で久々の実戦となるが、「ほかの騎手よりも2カ月遅くなるけど、今年は年間150勝が目標」と意気込み、メーン・阪急杯のオリービンで早くも重賞Vを狙う。
同馬を管理する橋口師も全幅の信頼を寄せる。「試験に受かる前に“受かったら頼む”と話していた。彼は勝っても負けても納得のいく騎乗をしてくれるからね」。過去にハーツクライで05年有馬記念、06年ドバイシーマクラシックを制覇。日本競馬に歴史を刻んできた名コンビだ。
師には忘れられないレースがある。02年12月14日の中京。ツルマルザムライで快勝した伊吹山特別だ。師との初コンビで、ルメールにとっては特別レース初勝利。「初めて表彰台に上がって喜んでいたから、写真を贈ったんだ。両親も来ていて喜んでね。よく覚えているよ」。名コンビの原点となった一戦だ。
「俺は彼にいい思いをさせてもらっているからね。オリービンには距離、コースとも絶好の舞台。頑張ってほしい」と師。名伯楽とのタッグで、初日から日本競馬を沸かせる。