【オーシャンS】ムーン&酒井が復活
「オーシャンS・G3」(7日、中山)
“黄金コンビ”の復活だ。先週の中山競馬で内田博が騎乗停止を科せられたことを受けて、ハクサンムーンの鞍上にはかつての主戦・酒井が指名された。「G1を見据えて自分の手柄にしたいという思いはない。もっとやれる馬なんだから、もう1回頑張ってほしいという気持ちが強い」と同騎手は期待する。
重賞3勝は全て自身の手綱で導いた。「いい時に乗せてもらっただけ」と謙遜するが、相棒の癖は、ほかの誰よりも知り尽くしている。乗り代わりの近3走は2、13、18着。「こんなはずじゃないのに、って。調子がいい時のレースとは違いましたね」と、歯がゆい思いでレースを見ていた。
追い切りには騎乗せず、また、あえて陣営に状態の確認も行っていない。「強い時の、いいイメージを持っているので。そのままの気持ちでレースに臨みたいんです。あとは指示通りにしっかり乗るだけ」と力を込める。
「仕上がりはいい。ハナにこだわってもらうよ」と胸を張る西園師は、このあと控える高松宮記念(29日・中京)に「このまま行くと思う」とコンビ継続を示唆した。頼れる鞍上を背に、13年スプリンターズS2着馬が輝きを取り戻す。